界面活性剤⑤ 分散作用とは?
界面活性剤の特徴の一つに分散作用というのがあります。
水と粒子を混ぜて分離しないようにします。
今回は、分散作用とは?についてお話しいたします。
分散?
分散とは、どういう意味でしょうか?
分散とは、ばらばらに散らばせることです。たとえば、乳化なども分散といえるでしょう。
単にバラバラにするだけではなく、その状態を保ちます。
均一に分散されているわけではないですが、水の中で、汚れがバラバラに分散されます。
この状態を作ることで、汚れを落ちやすくするのです。
墨汁
この分散作用は自然現象でも起こります。
乳化作用の牛乳もそうですが、墨汁などもそうです。
墨汁は、カーボンブラックを水の中にバラバラに分散され安定した状態を保っています。
墨汁の場合は、ニカワが界面活性剤の役割を演じています。
つまり、カーボンブラックをニカワで水の中で分散しているのが墨汁というものになるのです。
まとめ
今回は、分散作用とは?についてお話しいたしました。
分散作用とは、固体粒子を水の中で分散させる作用です。
分散させることで、汚れを水の中に溶け込ませ、汚れを落ちやすくします。
そういう意味では、乳化作用や可溶化作用なども分散作用の一つ言えます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。